産官学連携による「ヒト?モノ?カネ」の支援体制構築へ
8月2日、本学は神戸市、三井住友銀行と起業家の育成や資金提供、人材交流などでスタートアップ (新興企業) を支援する産官学の連携協定を締結しました。
創業の資金支援面について、三井住友銀行などの出資を受けて年内に新たなベンチャー育成ファンドを創設し支援を行い、投資候補先の情報を共有することで、連続的な資金提供の機会を創出します。
また、神戸市の人材マッチング支援と合わせることで、大学の研究者や、企業のエンジニア、デザイナーなど、高度専門人材のマッチングにも取り組みます。さらに年内に共同でプロジェクトチームを立ち上げ、本学の学生や県内の起業家らへ、創業に関する助言や指導などを行い、効果的なビジネスシーズ事業化を進めます。
藤澤学長は、会見の冒頭で「研究者らのシーズを活かしたスタートアップを創出するということを大学のミッションとして強く進めたい。教育体制と共にそれを支援する体制として、ベンチャーを育成するファンド等を設けて、新たなスタートアップの創出を進めていきたい」と説明。「地元の神戸市と三井住友銀行と連携を組むことは、我々大学としてベンチャー、スタートアップ創出にあたって非常に力強い枠組みである。今後も地元神戸市の医療産業都市、地域活性化のためスタートアップ創出に努力していく」と述べました。
神戸大学では、産官学連携本部に設置した「アントレプレナーシップセンター」における起業家育成や、本学100%出資の産学連携会社である「(株)神戸大学イノベーション」からの大学発スタートアップの創出を進めており、今回の協定によって、資金支援や人材マッチングなど起業家育成の場を提供することで、産官学の三者連携によるスタートアップエコシステム形成を促進します。