SDGs推進室では、プロジェクトパートナーである関西電力株式会社との共同企画として、「ゼロカーボン社会の実現にむけて―エネルギーの今と未来を考える」と題した全5回の連続講座を開始しました。2022年度には「企業SDGs講座」を開催してきましたが、シリーズ企画としての実施は今回が初の取組みです。
現在、政府では中長期的なエネルギー政策の指針となるエネルギー基本計画の改定に向けた議論が進められていますが、本講座では、こうした動向を含めた日本を取りまくエネルギー情勢や2050年ゼロカーボン達成に向けた取組みについて、講義と各種発電関連施設の現地見学を通して学ぶとともに、さまざまなエネルギーのもつ特性を理解し、ゼロカーボン社会の実現にむけた課題と未来社会のあり方をともに考えることを目的としています。

 喜多隆SDGs推進室長から開会挨拶
各受講学生から自己紹介と意気込みを一言


 第1回となった10月9日は、「現在のエネルギー情勢とゼロカーボン達成にむけた取組み」と題した講義スタイルで開催し、8つの学部?研究科の学部1年生から修士2年生まで、幅広いバックグラウンドの受講学生が集いました。冒頭では本講座への参加動機?意気込みとともに自己紹介を行い、今の自分が考える2050年時点の「日本のあるべきエネルギーミックス」を作成しました。続いて関西電力兵庫支社から、現行のエネルギー政策とエネルギー需給をめぐるさまざまな国際的動向と日本の位置づけ、各エネルギー源が有する強みと弱点、さらに、AIやDXなどの技術革新がもたらす変化の可能性などについて、最新の動向も含めてご紹介いただきました。事前に受け付けていた質問も含め、幅広い観点から活発な質疑応答が行われ、予定時間を大幅に延長することになりました。

各自が作成した2050年エネルギーミックスを発表 
質疑応答のようす 


 第2回?第3回は、発電関連施設の現地見学を実施し、最終回となる第5回にはあらためて各自が考える2050年のエネルギーベストミックスを提案発表し、関西電力社員の方々とのディスカッションを行う予定です。


(SDGs推進室)