2025年2月20日、国際人間科学部グローバル文化学科で観光まちづくりを学ぶ井上弘貴ゼミ?辛島理人ゼミの学生たちが、神戸市灘区の水道筋商店街を題材に、関西テレビ<https://www.ktv.jp/>の協力を受けて制作したVR(仮想現実)映像作品を披露しました。阪急大阪梅田駅構内の交流スペース「NORIBA10 umeda」<https://noriba10.jp/>で開催された今回の試写会。阪急交通社<https://www.hankyu-travel.com/>のたびコト塾のイベントとして「神戸市水道筋商店街×神戸大学国際人間科学部 360°映像を活用した地域活性化の取り組み」と題して行われました。

この日に向けて学生たちは10月から事前準備を重ね、撮影や編集の機材について学んだあと、3つのチームに分かれて水道筋商店街を取材。本学OBである関西テレビプロデューサーの小形正嗣さんの技術指導のもとで映像作品を完成させました。当日は、各チームそれぞれが映像作品の趣旨や意図について説明した後、たびコト塾参加者にVRゴーグルの装着をお願いし、360°カメラで撮影した動画をご覧いただきました。それぞれの発表に対し、会場からは撮影手法などの技術的質問のほか、舞台となった水道筋商店街の思い出や現地の雰囲気についての感想も出されました。

今回の試みは、2023年にインテックス大阪で行われた「ツーリズムEXPOジャパン」(https://www.t-expo.jp/)の神戸大学ブースに、日本国際観光映像祭バーチャルツーリズム部門実行委員会(https://www.ktv.jp/xr/news/230518/)の副委員長でもある小形さんが立ち寄ってくださったことが契機となっています。

発表会や映像に対して、「思ったより大変だったが、やってよかった」、「どうしてVRなのか?と思っていたが、映像を作ってみてその意義がわかった」などの感想が学生から出されました。ご参加いただいたたびコト塾のみなさまからは「全国に取り組みを広げてほしい」、「人との交流についての映像がもっとあってもいいのでは」といったご意見をいただきました。取り組みに関わった教員にとっても、観光分野での産学連携や社会実装、地域振興への可能性?期待や課題?条件を実感する機会となりました。今回、阪急交通社から旅行説明会などで活用しているVRヘッドセットや会場の提供を受けました。また、撮影に際しては関西テレビから、編集については日本HP(https://www.hp.com/jp-ja/home.html)から機材を貸与していただきました。

観光分野は、地域活性化や経済成長の観点から注目されており、持続可能性の追求とともに、VRやAIをはじめとする最新技術の活用も必要とされています。神戸大学は、今後とも国際人間科学部?国際文化学研究科を中心に、観光をテーマとした教育研究?社会連携を推し進めていきます。

(国際人間科学部?国際文化学研究科)