令和7年4月15日に、令和7年度科学技術分野の文部科学大臣表彰の表彰式が文部科学省で行われ、本学から、藤澤 正人学長らのグループが科学技術賞(開発部門)を、山岨 大智氏(医学部医学科?学部生)が若手科学者賞を受賞しました。
科学技術分野の文部科学大臣表彰は、科学技術に携わる者の意欲向上を図り、日本の科学技術水準の向上に寄与することを目的として、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者に対し授与されます。

科学技術賞(開発部門)

科学技術賞(開発部門)は、我が国の社会経済、国民生活の発展向上等に寄与し、実際に利活用されている画期的な研究開発若しくは発明を行った者に授与されます。

【受賞者氏名(所属?職)】
藤澤 正人(神戸大学?学長)
山口 雷藏(神戸大学?客員教授)
宗藤 康治((株)メディカロイド?代表取締役社長CEO)
北辻 博明((株)メディカロイド?取締役SEO)
運天 記代子((株)メディカロイド?SEO)

【受賞名】
令和7年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)

【業績名】
国産初手術支援ロボットシステムの開発

【業績概要】
日本はロボット大国で産業用ロボットの世界シェアの約半分を占めていますが、医療用ロボットは米国が過半のシェアを占めており、日本は輸入に頼っている状況であり、これまでも、手術支援ロボットは日本の様々な企業や団体が開発に挑戦しましたが、リスクの高さから製品化に至りませんでした。
しかし、神戸大学で培われた手術や手術支援ロボットに関する知見、メディカロイドの出資元である川崎重工業の産業用ロボットの技術とノウハウ、シスメックスの医療分野でのネットワークを活かし、メディカロイドは、2015年度から製品開発を開始し、産学連携で国産初の製品化を実現することに成功しました。
本手術支援ロボットシステムを内視鏡下手術(内視鏡で体内を映したモニターを確認しながら、体内で行う手術)に利用することで、執刀医の負担を軽減し、ストレスフリーな手術をサポートするとともに日本人に適した手術支援ロボットによる低侵襲な手術を実現することが可能となります。

若手科学者賞

若手科学者賞は萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満(出産?育児により研究に専念できない期間があった場合は、42歳未満)の若手研究者に授与されます。

【受賞者氏名(所属?身分)】
山岨 大智(東京大学医科学研究所?客員研究員/神戸大学医学部医学科?学部生)

【受賞名】
令和7年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞

【業績名】
RNAウイルスとヒト免疫系の相互作用に関する研究

【推薦機関】
特定非営利活動法人日本免疫学会


(関連サイト)
令和7年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者の決定等について

(総務部広報課)