日本の美と心を世界に伝えるイベント「第3回日本国際芸術祭」が7月2日から6日まで、2025年日本国際博覧会(大阪?関西万博)会場内、EXPOメッセ(WASSE)NORTH会場で開かれ、神戸大学の学生スタートアップ(起業)事業、先端研究が紹介されます。

この芸術祭は、大阪?関西万博開催を契機に開催される新しい国際的な芸術祭です。一般社団法人夢洲新産業?都市創造機構が主催者となり、2023年、京都市内で始められました。2027年までの5年間、アート、デザイン、サイエンス、テクノロジー、経済の共創をミッションに毎年開催されます。

第3回となる2025年度は、大阪?関西万博の会期中に行われ、万博会場をメイン会場に、京都市内の国宝?重要文化財を所蔵する寺院をサブ会場に、さまざまなイベントが繰り広げられます。

7月の万博会場内では、寺院、大学、自治体、企業など53団体が、4つのテーマで情報を発信します。本学は、「Well-Being&SDGs+Beyond いのち輝く未来社会」をテーマにブース(3㎡)を展開します。SDGsの実現に向けた共創の挑戦を通じて、未来社会を創造する学生、教員、企業のビジネスアイデアをアピールします。

学生のスタートアップ事業として、シロアリ由来の水素生産技術を活用し、水素プラントのライセンス販売事業に取り組むことを構想している「HIM(ヒム)」と、アトピー性皮膚炎のかゆみを抑える緑茶染めインナーシャツを開発している「SkinNotes(スキンノーツ)」の2団体が、パネル展示します。

また、本学の先端研究として、工学研究科?杉本泰准教授がシリコンナノ粒子を材料に開発した世界初の色材を紹介。理学研究科?津田明彦准教授が研究する光で化学品を作る「光ものづくり」を写真パネルでわかりやすく解説します。

開催時間は10時から20時まで。最終日7月6日は10時から12時まで。万博会場への入場はチケットが必要ですが、当イベントへの入場は予約不要です。

本学は9月30日から10月6日まで、万博会場内で開かれる「フューチャーライフエクスペリエンス」(未来社会ショーケース事業)の期間展示、ステージ発表にも参加予定です。

パネル展示する学生スタートアップの「HIM」のメンバー
パネル展示する学生スタートアップの「SkinNotes」のメンバー