- 「海の神戸大学」にちなんで命名、練習船機能?探査観測船機能?災害支援機能を有する多機能練習船
- 白いイルカから着想した船体デザインは、世界的工業デザイナー?奥山氏率いるKEN OKUYAMA DESIGNが担う
- 10月1日に発足した「三菱重工マリタイムシステムズ」にとって初の命名?進水式
三菱重工グループの三菱重工マリタイムシステムズ株式会社 (社長:調枝 和則、本社:岡山県玉野市、以下、三菱重工マリタイムシステムズ) と国立大学法人神戸大学 (本部:神戸市灘区、以下、神戸大学) は8日、神戸大学向け新練習船「海神丸」の命名?進水式を三菱重工マリタイムシステムズの玉野本社工場で行いました。
多機能練習船である同船は、三つの大きな特長を有しています。一つ目は「練習船機能」で、人材育成の一環として全国の大学生に実習?演習?実験の機会を提供するため、多人数でも使用可能な実習?演習用スペースや講義室などを確保し、男女共同利用に配慮した船内住環境を整えました。二つ目は「探査観測船機能」で、人材育成と先端研究を推進する大学の顔として、多角的な海域探査や観測に必要となる最先端機能を充実させました。三つ目は「災害支援機能」で、巨大災害などが発生した際には、被災地に対して水や電力を供給し支援物資を輸送できる機能を持たせました。なお、白いイルカからインスピレーションを得た船体デザインは、世界的な工業デザイナーである奥山 清行氏率いるKEN OKUYAMA DESIGNが手掛けています。
同船は、神戸大学で30年以上にわたって活躍した練習船「深江丸」の代替船として、2020年に三井E&S造船に発注したものです。名称は、「海洋立国日本を牽引して、新しい国際秩序を確立していこうとする取り組みにおいて大きな役割を果たす」という期待を込め、「海の神戸大学」にちなんでいます。神戸大学では、研究拠点「海共生 (うみともいき) 研究アライアンス」や海洋政策科学部の設置、そして多機能練習船「海神丸」の活用によって海洋分野の教育研究をますます推進し、海洋立国である日本の将来を全学的に探究していきます。